東京・蔵前のはずれにあるお茶の店【norm tea house】。その空気感と同じく、店主・長谷川愛さんの佇まいは、やわらかくて、芯がある。お茶を仕事にするまでの道のりは、彼女の人生そのものを表しているかもしれません。
岐阜に生まれ、幼少期は九州で過ごした長谷川さん。学生時代にカフェでバリスタのアルバイトを経験し、コーヒーの世界に親しみ、卒業後はイベント企画など、フリーでも活動を広げていきました。自らの気持ち赴くままに日本、海外と様々なことを経験し、その中でもオーストラリアでのワーキングホリデーは長谷川さんの人生の中でも特に大きな経験に。それまでも度々海外に行っていた長谷川さんは、至る所で日本のお茶に関して聞かれたという。それが現在の仕事につながる大きなきっかけになりました。
春は2ヶ月ほど茶畑に通い、冬は海外へ。そんな生活を続けていくうちに、もともと「おばあちゃんになってからやるつもりだった」というお茶屋さんが、思いがけず早く現実のものとなりました。
物件は偶然見つけたもので、地方から見た東京の都会的なイメージとは裏腹に、地元の人たちが多く住む下町のような空気感が、長谷川さんの暮らしにしっくりと馴染みました。
「やることはたくさんあるけど、できることは全部やりたい」。そんな言葉の裏には、人生を楽しむ長谷川さんの純粋な気持ちが表れている。居心地良い空間で香りのいい有機栽培のお茶を淹れ、その魅力を訪れる人に伝えている。最近はネパールの山間部にまで足を運び、異国の茶文化に触れる旅も。[緑茶=日本]という概念にとらわれず、もっと自由に、感覚的にお茶と向き合っている姿が印象的だ。
休日は、お茶の納品ついでに子どもと公園へ行くのが定番。特別な予定を詰め込むより、生活の延長線上で自然に遊ぶスタイルが、いまの長谷川さんにちょうど合っているといいます。「本当はもっとがっつりどこかに行きたい気持ちもありますが、車がないのでそこまで行動的でもなくて。でもその分、日々の積み重ねでリズムができている感じが好きなんです」。
イル ビゾンテのショルダーバッグについて聞くと「軽いので肩に負担がないのに、手が離せるのが助かる!子どもと公園で過ごす時でも貴重品だけは身につけておきたい。子どもとブランコに乗りながらでも持っておけて、服装も選ばないデザインなのが嬉しいです」。
サイズ感もぴったり。財布と普段使いするアロマオイル、ちょっとしたチョコレートなど「自分にとっての最小限」がちょうど入る安心感。しかもレザーなのに重くない。「革って聞くと重たそうだけど、このバッグはそうじゃない。ちゃんと軽くて、でも雰囲気はしっかりあるから、見た目も気に入ってます」。
特に気に入っているのは、肩掛けできること。これまでは小さなバッグにショルダーの選択肢がなかったため、「こういうサイズ感で斜め掛けできるのは嬉しい」と話します。コンパクトだけど実用的。そんなバランスの良さが、彼女の毎日にすっと溶け込んでいました。
今、長谷川さんが気になっているアイテムは、イル ビゾンテのカードケースとブックカバー
。
「財布はもともと小さいのしか使わないし、お金もあまり持ち歩かないから、カードケース
をそのまま財布として使っちゃうと思います」。必要最低限を持ち歩くスタイルにフィットする、コンパクトなレザー小物が理想的だといいます。
そしてもうひとつが、ブックカバー。「2年後には“ブックカバーを使える大人”を目指したいんです(笑)。いまはあんまりそういう価値観が自分にないんですけど、もっと丁寧に暮らしていきたいなって。普段から本も読むし、そこにお気に入りのカバーがあったら素敵だなって思います」。
「高校生のとき、名古屋のラシックの1階にイル ビゾンテの店があって、すごく大人っぽくて、憧れのブランドだったんです。バイソンロゴが入ったボトルをちょっと背伸びして買ったのはいい思い出で、そのボトルは今でも愛用しています」。
オトナのブランドとして、若いころから親しみがあったものが、いま自分の暮らしに自然に寄り添ってくれる存在に。ずっと前から知っているのに、ちゃんと“今”にも馴染む。それが、イル ビゾンテの良さなのかもしれません。
カフェ勤務やイベント企画、オーストラリアでのワーキングホリデーを経て、2020年に東京・蔵前で【norm tea house】をオープン。国産有機茶を中心に、お茶の多様な魅力を発信。生産地への訪問を重ねながら、日常に寄り添う「茶屋」のスタイルを提案している。